米メジャーリーグで活躍するイチロー選手にはこんなエピソードがあります。 |
イチロー選手は中学三年まで毎日バッティングセンターに通い、時速約百四十キロメートルの球を打ってきた。走る車のナンバーを見て、その数を足すこともやった。こうした訓練が動体視力を高めてきた。 (平成13年8月19日日本経済新聞朝刊, 26頁記事より引用) |
その結果、ライバルに差をつけることに成功しています。 |
「彼は、野球選手に必要な視覚機能をすべて兼ね備えている」。スポーツ選手の視覚を調べている田村スポーツビジョン研究所(大阪府吹田市)の田村知則代表はこう証言する。九六年、イチロー選手が所属していたオリックスの選手四十一人の動体視力などを調べた。イチロー選手は八百点満点で六百八十七点。もちろんトップだった。 スポーツ選手に必要な視覚機能は(1)動く対象物を鮮明にとらえる動体視力(2)移動する目標に素早く視線を移す眼球運動(3)瞬間に多くの目標を認識する瞬間視――など七つ。野球の野手は、物を立体的にとらえる能力などが重要だ。 イチロー選手が特に優れていたのは瞬間視能力。八ケタの数字を〇・一秒だけ見せて答える検査で、七ケタまで正解だった。平均は四ケタ。投手の手からボールが離れてホームベースに届くまでが〇・四秒あまり。スイングに〇・二秒かかるので、打者は〇・二秒の間に球種やコース、高低などを判断してバットをコントロールしなければならない。「視覚機能のよさがプラスに働いているのは間違いない」と田村代表は言う。 (平成13年8月19日日本経済新聞朝刊, 26頁記事より引用) |
動体視力トレーニングソフトV3